Last Update 2020/11/12

24ビットA-Dコンバータ&PIC搭載!PC計測ソフトウェア付き
今すぐ使える パソコン計測 USBマイコン基板

高野 慶一/松井 邦彦 ほか著
B5判 160ページ
マイコン基板&CD-ROM付き
定価4,180円(税込)
JAN9784789848305
2010年2月1日発行
[絶版2013.2.14] 今すぐ使える パソコン計測 USBマイコン基板
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

■特設ページ https://toragi.cqpub.co.jp/tabid/392/Default.aspx
(トランジスタ技術のホームページへ)

※USBケーブルの挿入口が狭くなっている場合がありますが,挿入後の電気的な動作に問題はありません.

 高分解能24ビットΔΣ型A-DコンバータIC AD7793と,USBマイコン PIC18F14K50を搭載し,USBでつなげば簡単にパソコンを使って計測&データ収集ができます.
 PICマイコンの未使用ポートは汎用I/Oとして開放しています.プログラムを書き換えれば,パソコンと切り離してスタンド・アロンで利用することもできます.
主な三つの特徴は次のとおりです.

1) USBに挿すだけですぐに始められる!
 必要なのはパソコンとUSBケーブルだけです.付属CD-ROMには,本書専用に開発したデータ収集ソフトウェアが収録されていますから,オシロスコープなどの高価な測定器をもっていなくても始めることができます.電源はUSBバス・パワーで供給しますから,ACアダプタも不要です.本書から基板を取り出して早速実験を始めましょう!

(2)アナログ信号を直接入力して簡単に,そして高精度にデータ収集!
 24ビットA-Dコンバータを搭載しているので,ワンチップ・マイコンでは捕らえられない微小なアナログ信号の変化も細かく観測できます.また,ダイナミック・レンジも広いので,微小な信号を増幅するアンプを付け加える必要もありません.

(3) USB PICの未使用ピンはすべて出ているのでプログラムを書き換えればカスタマイズできる!
 基板上のUSB PICマイコンは,一部の端子を使って,A-DコンバータとUSBの通信制御を行っています.残りの未使用端子はすべて基板周囲のピンに引き出されています.書き込み器(ICDやPICkit)を利用して,付属基板上のUSB PICマイコンのプログラムを書き換えれば,自分仕様の基板としてもご利用いただけます.

目次

イントロダクション パソコン計測USBマイコン基板
 CD-ROMのコンテンツと注意事項
 Appendix1 チップワンストップでの部品購入

第1章 付属基板を仕上げる
 付属基板の回路と使用上の注意
 付属基板を仕上げる
 小さなノイズも拾う高性能付属基板とノイズ源「パソコン」との共存

第2章 付属の計測用ソフトウェアのインストールと使いかた
 ドライバを組み込む
 アプリケーションのインストール
 「USB-ADC General Console」を使ってみよう

第3章 付属基板を動かしてみる
 気温を測ってみる
 はんだごての温度を測ってみる
 重さや圧力で金属がたわむのをとらえる
 Column ワンチップ・マイコンは計測には使えないの?
 Appendix2 付属基板の測定能力「確からしさ」と「分解能」

第4章 PC計測ソフトウェアができるまで
 Visual BASIC.NETの無償版で開発する
 シリアル・ポートを使った簡単なアプリケーションを構築してみる
 VB.NETで使えるグラフ表示コンポーネント

第5章 パソコンでA-Dコンバータを操作する
 A-Dコンバータのレジスタを操作しよう
 通信ソフトウェアでA-Dコンバータを操作してみよう
 コマンド操作で内蔵温度センサを読み出す

第6章 24ビットA-DコンバータAD7793
 A-Dコンバータの役割
 A-Dコンバータのいろいろ
 なぜΔΣ型A-Dコンバータが付属基板で採用されているのか
 高分解能と高精度を実現するΔΣ技術のしくみ
 Column 高精度ΔΣ方式A-Dコンバータの多くは「マルチ・ビット型」
 ΔΣ型A-DコンバータAD7793の内蔵機能と仕様

第7章 USBマイコンPIC18F14K50
 センサ信号をパソコンに橋渡しするロー・ピン・カウント・マイコンPIC18F14K50
 USBファームの簡単な開発手順
 デバッグとプログラムの書き込み
 Column 付属基板製造の裏話

第8章 3.3-V出力の電源IC ADP150
 USBバス・パワーからA-Dコンバータの間に配置するリニア・レギュレータの構造
 USB(スイッチング・レギュレータ)のノイズ
 LDOのノイズ
 高精度A-Dコンバータの求める電源のノイズ仕様
 低ノイズADP150と一般的なLDOの違い

第9章 出力データの入力電圧に対する直線性
 性能を引き出す実験環境
 内部キャリブレーションでのDC特性を測定する(シングル・エンド入力)
 外部キャリブレーションでのDC特性を測定する(シングル・エンド入力)
 差動入力でのDC特性を測定する

第10章 雑音の大きさ
 測定できる電圧レベルの下限を決めるノイズ性能の測定
 RMSノイズを測定する

第11章 商用電源からのノイズを除去する能力
 サンプリング周波数とNMRRの関係
 NMRRの実測値

第12章 可変ゲイン・アンプのゲイン精度
 A-Dコンバータの内蔵されたPGAのゲイン精度
 熱電対を使って温度を測定する
 温度の計算

第13章 電圧や電流を精度良く測る
 直流の高電圧を測る
 抵抗器を使って減衰させる
 ワンチップICを使って減衰させる
 交流電圧の大きさを計る
 基礎知識
 実効値を求める三つの方式
 実際の実効値測定回路
 高電圧ラインの直流電流を計る

第14章 温度を精度良く測る
 0〜500℃を±0.3℃以内で測る
 白金の測温センサを使う
 白金測温抵抗体を使った温度計測の基本1…一定の電流を加える
 白金測温抵抗体を使った温度計測の基本2…一定の電圧を加える
 ターゲットが遠くにあるときの対応
 500℃以上の温度を計る
 基礎知識
 誤差を減らす方法
 わずかな温度変化を捕らえる高感度温度測定
 サーミスタを使う
 誤差を減らす方法
 Column 単電源で動作する差動アンプ
 Appendix3 磁気の検出