PICを応用するためのハードウェアとセンサをつなぐ具体的な実例を解説
PICマイコンの基礎とセンサ活用入門
秦 明宏/荻山 正生/木村 豊 共著
B5変型判 272ページ
定価2,640円(税込)
JAN9784789834452
2005年1月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
PICの魅力とは何でしょうか?ユニークな内蔵機能とその豊富なバリエーション・習得しやすい命令体系・低価格・入手性のよさ・安価で構築できる開発環境・情報量の多さでしょうか.
とりわけ,その情報量の多さは電子工作初心者や新人技術者にとって大きな魅力です.しかし,独自の発想でユニークな工作品を作り上げようとすると,必ずハードウェアの知識が要求されます.
本書の前半では,PICに関わる電子回路の基礎をみっちり解説し,後半では,微小なアナログ信号の取り込みや,ヒータなどの大電流制御など,ディジタル信号で動くマイコンとは対極の性質をもつ電子回路をPICで制御する応用例をわかりやすく解説しました.
目次
はじめに
PICマイコンの理解を深めて応用範囲を広げるために
[第1章]電子工作初心者のためのハードウェア入門
1-1 電子回路の基礎知識
1-2 データ・シートの見方
1-3 電源回路
1-5 リセット回路
1-6 入出力端子
1-7 タイマ回路
1-8 RS-232Cインターフェース
1-9 A-Dコンバータ
1-10 アナログ・コンパレータ
1-11 基準電圧
1-12 応用回路の実例
Column…1 チャタリング除去回路
Column…2 オープン・ドレイン/オープン・コレクタ
Column…3 スペシャル・ファンクション・レジスタ(SFR)
Column…4 アース電流
用語解説
PICマイコンで物理量計測を実現するために
[第2章]センサの活用(熱電対,白金測温抵抗体,ひずみゲージ)
2-1 自然界の情報を得るための計測の概要
2-2 各種センサの原理と特性
2-3 計測回路の設計と製作
2-4 プログラミングと動作確認
用語解説
Column…1 IC温度センサ
Column…2 いろいろなリニアライズの手法
AC100V数百Wのヒータ/電球を制御しよう
[第3章]サーミスタ&電力を扱うための回路とプログラミング
3-1 設計に際して
3-2 温度センサ
3-3 温度の設定法
3-4 出力のON/OFF制御
3-5 可変出力制御
3-6 位相制御
3-7 ゼロ・ボルト検出回路
3-8 位相制御用出力回路
3-9 実際の回路
3-10 製作上の注意点
3-11 部品の入手方法
用語解説
ハードの挙動を把握しながらデバッグするときに最適
[第4章]ICEを使ったソフトウェアの開発例
4-1 ICEとは
4-2 ICEで何ができるか
4-3 ICEの機能詳細
4-4 ICEの操作
4-5 ICEを使った開発例
4-6 ICEの購入
用語解説
ユニークな発想でPICマイコンを使いこなそう
[第5章]PIC活用アイデア集
5-1 1個の入力ポートでトリマ位置を読み込む
5-2 2個の出力ポートで3個のLEDを点灯させる
5-3 2個の出力ポートで8個のLEDを点灯させる
5-4 トリマで周波数を調整可能な簡易のこぎり波発生器
5-5 5-4の回路でトリマ位置を読み込む
5-6 トリマで調整可能なウェイト時間を作る
5-7 2個の入力ポートで4接点のロータリ・スイッチの状態を読み取る
5-8 1個の出力ポートで2色LEDを切り替えて点灯させる
5-9 ポートを入力用と出力用に兼用する
5-10 アナログ・コンパレータを利用した4チャネル,4ビットA-D
5-11 アナログ・コンパレータにヒステリシスをもたせる
5-12 基準電圧を4ビットD-Aコンバータとして使用する
5-13 基準電圧を使用しSIN波形を発生させる
現場はノイズとの戦い
[第6章]メカトロニクス─実装の現場
6-1 マイコンの入出力としての接点
6-2 チャタリング対策:入力としてのリレー
6-3 メカニカル・リレーを駆動する:出力としてのリレー
6-4 工場などで利用する場合に考慮すること
用語解説
索引