安全に大電流で充・放電するための技術を試して学ぶ
MOTORエレクトロニクス No.4
リチウム・イオン電池の実践研究
トランジスタ技術編集部 編
B5判 144ページ
定価2,640円(税込)
JAN9784789847148
2016年6月1日発行
好評発売中!
リチウム・イオン電池は,鉛電池やアルカリ電池に比べて,エネルギー密度がとても高く,大電流の放電が必要なEVでは必須の部品となっている.一方で,充放電の制御を間違えれば,熱暴走して発火・爆発の可能性もある.この特集では,リチウム・イオン電池の動作原理から熱暴走のメカニズムを理解することで,その危険性を避ける技術と,大電流で充・放電するための技術を実践的に解説する.また,関連して,電池ではないが,2次電池として活用できる電気二重層キャパシタについても取り上げる.連載として「学生フォーミュラEV技術解説」がスタートする.その第1回は日本より,大きく技術先行しているドイツの学生フォーミュラEV事情を取り上げる.
目 次
特集 リチウム・イオン電池の実践研究
開発の歴史と電池関連の基礎用語解説
序章 リチウム・イオン電池を安全に使うために
APPENDIX 車載用リチウム・イオン電池に求められる性能
なぜ起電力とエネルギー密度が高いのか
第1章 「リチウム・イオンの振る舞い」と電極材の選定
リチウム・イオン電池の内部抵抗と温度と電流との関係
第2章 充電方法を熱問題として考える
電池の容量減少の原因とその対策
第3章 蓄電残量の管理と劣化防止
安全上の“落とし穴”対策とイザというときの対処方法
第4章 熱暴走のメカニズムとその予防方法
つくってわかる構造と動作原理と危険性
第5章 リチウム・イオン電池の製作
APPENDIX 1 リチウム・イオン電池の“釘刺し実験”
APPENDIX 2 リチウム・イオン電池用プロテクタ機能について
充放電特性と安全機能を評価してみる
第6章 リチウム・イオン電池パックを使う
【特設記事】
2次電池として使える大容量コンデンサ
電気二重層キャパシタの特徴と高速・高効率充放電への対応
【解説&製作】
手巻きブラシレス・モータ・キットを使って
ブラシレス発電機の製作と特性実験
はじめてのEV製作のための
走行用モータ/コントローラの選び方
APPENDIX EV用コントローラの電流リミット変更で好みの乗り味に
【連載講座】
エレキ系エンジニアのための構造設計入門(3)
機械要素と表面処理
【新連載】
学生フォーミュラEV技術解説
ドイツが技術的に先行する「学生フォーミュラEV」とは