Windowsから自由自在にコントロール
USBマイコンでパソコンI/O![78K0基板付き]
内藤 竜治 著
B5変型判 176ページ
基板&CD-ROM付き
定価4,180円(税込)
JAN9784789842129
2009年8月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
付属基板はトランジスタ技術2008年8月号の付録基板と同等です.
付属基板外観1
付属基板外観2 |
自分が作った電子回路をパソコンとつなげば,もっとすごいことができるはず…!電子回路を作る人ならば,一度は考えることではないでしょうか.これまで,パソコンと電子回路のデータや信号のやりとりには,シリアル・ポートやパラレル・ポートが使われてきました.しかしこれらのレガシーなインターフェースをもつパソコンはその姿を消しつつあります.これからは,ほとんどのパソコンが標準装備している「USB」を使うのが現実的でしょう.
本書には,USBインターフェースを備えたマイコン基板が付属しています.このマイコン基板は,パソコンのUSBポートに差し込むだけで,プログラムを書き込んだり,データをやりとりしたりできます.実際に手を動かしながら,USBによるデータI/Oの方法をマスタしましょう.
【関連情報】月刊「トランジスタ技術」で紹介してきた本書付属78K0基板関連記事
https://toragi.cqpub.co.jp/tabid/373/Default.aspx
目次
まえがき
付属基板を取り出してUSBに挿し込むだけ!
イントロダクション USBマイコン基板でパソコンの I/O制御にチャレンジ!
USBドライバや開発ツール一式を収録
イントロダクションAppendix 付属CD-ROMのコンテンツ
USBに挿すだけで動き出す
第1章 付属USBマイコン基板の魅力とできること
1-1 78K0 USBマイコン基板はここがすごい
1-2 78K0 USBマイコンの特徴
1-3 応用例
1-4 電源を入れただけでUSB通信が可能になる理由
基板上のLEDを点滅させたりプログラムを書き込んだりする
第2章 付属78K0 USBマイコン基板を動かしてみよう
2-1 付属基板を動かすまで
2-2 パソコンからUSB経由でマイコンと通信する
2-3 プログラムのダウンロードと実行
Column…2-1 既存のデバイス・ドライバを自作機器用にカスタマイズ
Tera Termを使った通信だけでは物足りない…
第2章 Appendix オリジナルのWindowsソフトを作る方法
CPUアーキテクチャ/ペリフェラルから外付けジャンパの使い方まで
第3章 付属基板と78K0マイコンの機能
3-1 搭載マイコンμPD78F0730のアーキテクチャ
3-2 付属基板の回路と構成部品
3-3 付属基板をより快適に活用するために
USB 2.0ハイ・スピード・モードにも使える
第3章 Appendix 高速通信システム向けに精度が向上したセラミック発振子
78K0マイコンのプログラミングを始める前に…
第4章 ソフトウェア開発ツールのセットアップ
4-1 78K0マイコンのプログラム開発の流れ
4-2 統合開発環境のインストール
4-3 デバイス・ファイルをインストールする
4-4 本書の範囲を超えた応用にTRYしたいとき
4-5 NEC純正のデバッグ・ツール MINICUBE2
いよいよ付属基板を動かす
第5章 USB通信プログラムを作成する
5-1 開発ツールを用いたプログラムの作成
5-2 HEXコードをトラ技BIOS上で動くようにする
5-3 USBを介してマイコンを操作してみる
5-4 スイッチの状態を読み出すプログラム
5-5 フラッシュ・メモリに書き込むプログラムの作り方
5-6 便利なコンパイラ・オプション
Column…5-1 組み込み用Cプログラムのmain関数の役割
Column…5-2 組み込みマイコンの変数の初期値
Column…5-3 ROM上で動くプログラムを作る際の注意点
Column…5-4 78K0マイコンで高速かつコンパクトなプログラムを作るコツ
大きい整数の演算や乗除算に有効
第5章 Appendix A Cコンパイラの標準ライブラリを使う方法
付属基板特有のトラブルへの対応
第5章 Appendix B プログラムがハングアップしたときのチェック・ポイント
PC-マイコン間の通信遅れ要因を把握して応用製作に活かす
第6章 78K0マイコンのI/Oの応答性能
6-1 付属基板のUSB通信速度はどのくらい?
6-2 付属基板を利用してマイコンやFPGA用の書き込み器を作る
6-3 付属基板を使ってΔΣ型D-Aコンバータを作る
6-4 USBマイコンで倒立振子を制御する
6-5 USBの通信頻度はできるだけ減らす
Column…6-1 USBの通信開始に時間がかかる理由
短時間で処理を済ませたいときに有効なメモリ領域
第6章 Appendix データの出し入れが速い高速RAM領域
マイコンに自分自身をプログラミングする機能を持たせる
第7章 ユーザ・プログラムでROMを書き換える方法
7-1 ROMユーザ領域のプログラムでROMユーザ領域の内容を書き換える方法
7-2 具体的なプログラミングの方法
処理に優先順位をつけてCPUを効率良く動かす
第8章 78K0マイコンの割り込みプログラミング
8-1 割り込み機能を使うメリット
8-2 78K0 USBマイコンの割り込みとレジスタ
8-3 割り込みを使ったプログラムの作り方
8-4 付属基板で割り込みを使うときの注意点
8-5 現状のトラ技BIOSの問題点
任意の周期信号を生成したり,狙ったタイミングで割り込みをかけたりする
第9章 78K0マイコンのタイマ機能の使い方
9-1 タイマを使ってできること
9-2 78K0マイコンが内蔵するタイマ機能
9-3 タイマその1…16ビット・タイマ/イベント・カウンタ00
9-4 タイマその2/その3…8ビット・タイマ/イベント・カウンタ50,51
9-5 タイマその4…8ビット・タイマH1
Column…9-1 ウォッチドッグ・タイマの役割
マスタ-スレーブの関係やUSBデバイスに書き込まれた情報
第10章 いまさら聞けないUSB規格のいろいろ
10-1 USBコネクタの種類
10-2 USBには親と子がある
10-3 USB規格によって通信速度が違う
10-4 四つの転送タイプ
10-5 USBが用いている信号
10-6 USBの通信はパケット単位
10-7 エンドポイント・バッファ
10-8 USBの通信は階層化されている
10-9 USBマイコンにはデバイス情報が書き込まれている
●本書付属のCD-ROMについてのご注意
本書付属のCD-ROMの貸与または改変,複写複製(コピー)はできません.詳しくはこちらをご覧ください.