LEDの点滅からタッチ・センシングの応用まで
PSoCマイコン・スタートアップ[PSoC基板&書き込み器付き]
桑野 雅彦/栗川 洋平/宇田 道信 共著
B5変型判 164ページ
CD-ROM,PSoC基板,書き込み器付き
定価4,180円(税込)
JAN9784789836357
2009年12月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
簡単にタッチ・センシングを実現したい,そのような要求を満たすのがセミカスタムIC PSoCとPSoCで実現された静電容量式タッチ・センシング技術CapSenseです.本書は,PSoCとCapSenseを使ったタッチ・センサの作り方,調整方法などについて初心者から初級者までを対象に詳細に解説した入門書です.PSoCデバイスを搭載した基板と書き込み器,CD-ROMを付属しているので,すぐにタッチ・センシング技術を学ぶことができます.
また,PSoC初心者の方でも十分に活用できるようにPSoC入門編を用意しました.初級者がCapSenseを使いこなすために欠かせないチューニングについても詳細に解説しました.
ご注意:「ilinkw.exe」がウィルスとして検出されることがあります!
付属CD-ROMに収録されているPSoC Designerのファイル「ilinkw.exe」がウィルス検出ソフトウェアにより,ウィルスとして検出されることがあります.これは,ウィルス検出ソフトウェアの誤検出ですので,そのまま使用していただいて問題ありません.
「ilinkw.exe」は,通常のインストールでは,
C:\Program Files\Cypress\Common\CypressSemiBuildMgr\tools
にあります.
関連URL
http://www.cypress.com/?rID=38205&l=2
目次
PSoC入門編
第1章 ディジ/アナ混載 セミカスタムIC PSoC入門
1-1 PSoCとは
1-2 PSoCとワンチップ・マイコンの違い
1-3 PSoCブロックは汎用処理モジュール
1-4 必要な機能は作る.それがPSoCスタイル
1-5 付属基板に搭載されたPSoC CY8C21434
1-6 基本機能のライブラリ・モジュール「ユーザ・モジュール」
1-7 PSoCの開発手順
第2章 コーディングなしで始めるPSoCデザイン
2-1 コーディング不要のデザイン手法System Level Design
2-2 付属基板を使ったサンプル・デザイン
2-3 PSoC Designerの基本操作
2-4 タイマの選択と設定
2-5 LEDの選択と設定
2-6 動作条件をテーブルで設定
2-7 ビルドの手順
2-8 プログラムをPSoCに書き込み動作確認
CapSense入門編
第3章 静電容量式タッチ・センシング技術CapSenseとは
3-1 タッチ・センサの利点とPSoC+CapSense
3-2 静電容量式タッチ・センサCapSenseの考え方とセンサ・パターン
3-3 静電容量式タッチ・センサCapSenseの二つの方式
3-4 CapSense以外の静電容量式タッチ・センサ方式
第4章 イルミネーション付きフォト・スタンドの製作
4-1 タッチ・センサを近接センサとして使う
4-2 フォト・スタンドのイルミネーション仕様
4-3 フォト・スタンドのプログラムの基本設計
4-4 ステート・マシンで考える
4-5 ルックアップ・テーブルで条件設定
4-6 フォト・スタンドのデザイン
4-7 フォト・スタンドのステート遷移
4-8 LED側のルックアップ・テーブル
4-9 製作と実験
4-10 まとめ
第4章Appendix A フォト・スタンドの組み立て方
第5章 CapSense CSD方式の基本動作とソフトウェア処理
5-1 デルタ・シグマ変調器とカウンタで構成されるCSD方式の基本動作
5-2 デルタ・シグマ変調部分の動作
5-3 カウント部分の動作
5-4 ソフトウェア処理が決め手
5-5 CSDを制御する基本となる変数と定数値
5-6 タッチ検出動作に伴う変数値の変化
第6章 CapSense CSD方式の調整方法
6-1 Raw Count値の調整
6-2 CSD方式の調整手順
6-3 CSD方式の調整例
第6章Appendix B CSD,CSDADCの6種類のバリエーションの違い
第7章 CapSenseパターン設計ガイドライン
7-1 CapSenseの静電容量と確実なタッチ検出のポイント
7-2 ボタンの形状とパターン
7-3 スライダの動作と形状,パターン
7-4 Diplexモードを使ったスライダの実現
7-5 基板材料と引き出しパターン,オーバレイの考え方
7-6 レイアウトとノイズ対策
CapSense/PSoC応用編
第8章 USB-I2Cブリッジ「CY3240-I2USB」を使ったデバッグ・テクニック
8-1 PSoCのデバッグ方法
8-2 マスタ・スレーブ方式のI2Cバスとは
8-3 I2Cバスのメリットとユーザ・モジュールEzI2Csを使った仮想共有メモリ
8-4 仮想共有メモリはRAMとROMの領域を指定できる
8-5 USB-I2CブリッジCY3240-I2USBによるテスト構成
8-6 Chip-Level Designによるプロジェクトの作成
8-7 I2C-USB Bridge programを使ったデバッグ
8-8 System-Level Designによるプロジェクトの作成
8-9 まとめ
第8章Appendix C UARTを使ったCapSenseチューニング
第9章 CapSenseを使ったMIDI対応音楽キーボードの製作
9-1 ハードウェアの製作
9-2 CapSenseのカウンタ出力値の確認
9-3 PWM8で発音するキーボード
9-4 MIDIキーボード
第10章 近接センサをCapSenseで実現する
10-1 CapSenseによる近接センサの利点と欠点
10-2 近接センサの実装方法
10-3 〔実験1〕CapSenseで何cmまで近接検出できるか?
10-4 〔実験2〕距離は検出できるか?
10-5 〔実験3〕シールド電極を使ったグラウンドの影響の遮断
10-6 近接センサとボタン・センサの共存
第11章 低騒音,低不要輻射を実現するPRSPWMを使ったモータ制御実験
11-1 疑似乱数を使ったPWM出力「PRSPWM」とは
11-2 PRSPWMと通常のPWMの違い
11-3 PRSPWMの利点
11-4 PWMとPRSPWMの違いを確認するモータ制御実験
第12章 PSoCの内部リソースを有効利用するためのテクニック「ダイナミック・リコンフィグレーション」
12-1 ダイナミック・リコンフィグレーションとは
12-2 コンフィグレーションの切り替え
12-3 ダイナミック・リコンフィグレーション使用上のポイント
12-4 ダイナミック・リコンフィグレーションの割り込み
12-5 ダイナミック・リコンフィグレーションの実例
12-6 プロジェクトの作成
12-7 コンフィグレーションの追加
12-8 ビルドとプログラムの記述
12-9 動作チェック
●本書付属のCD-ROMについてのご注意
本書付属のCD-ROMの貸与または改変,複写複製(コピー)はできません.詳しくはこちらをご覧ください.