高い周波数(数十kHz)で電力をスイッチングして,出力電圧を制御するもの.降圧だけでなく,昇圧や正負反転することも可能.
トランジスタの動作が,ONかOFFかのどちらかのモードで常に動作をしている.この時間の比率を変えることによって,直流出力電圧を安定化させる方式である.
したがって,制御トランジスタの電力損失は少なく電力変換効率の良い電源となる.また,ON/OFFのスイッチング周波数は数十kHz〜数百kHzと高周波であり,トランスはその分小型化できる.
全体として小型・軽量とはなるが,トランジスタのスイッチングに伴うノイズの発生量が大きく,微小信号を扱うアナログ回路などには不向き.
ただし,現在では世の中の直流安定化電源装置の大半がこの方式を採用している.