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SRAM (Static Random Access Memory,エスラム)

 メモリ・セルとしてフリップフロップを使い,スタティック(静的)にデータを保持することができるメモリIC.フリップフロップの出力がHレベルかLレベルかの状態によって,記憶データを保持するので,DRAMのようにリフレッシュ動作を必要としない.
 1セルに使われる素子の数は4〜9個と多く,DRAMと比べて大容量化に不利で,DRAMが1Mビットのときは256Kビットと,1/4の容量しかできていない.
 DRAMで必須のリフレッシュ動作が不要で,しかもメモリの動作タイミングが容易なので,使いやすい.また,低消費電力が実現しやすいことから,マイコンや,端末などの小規模システムを中心に使用されている.
 高速品は大型計算機のバッファ記憶,高速端末用記憶装置など,低消費電力品はバッテリ・バックアップ可能なRAMとしてポータブル機器などに使われている.


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