ディジタル機器の高速化などにより,機器からの電磁妨害(EMI)が大きな問題となっている.そこで,EMIの発生源の一つであるクロック信号をスペクトラム拡散することにより,電磁放射強度を6〜12dB低減したクロック.ピーク値の減衰率Aは高調波の次数や拡散変調度に依存し,下式で求められる.
A=6.5+9.1log10P+9.1log10f
ただし,A:減衰率[dB],P:拡散の割合[%],f:減衰を測定した周波数[MHz]
また,通常のシステムでは,クロック信号に同期した信号を多数使用するので,クロック信号のEMIを削減することでほかの同期信号のEMIも削減できる.