ディジタル信号ラインを,抵抗を通してHレベルに接続すること.TTLでは出力Hレベル電圧が低いので,数kΩのプル・アップ抵抗を使用する.
オープン・コレクタ出力の通信ラインでは,数百Ωのプル・アップ抵抗を受信側にもつことで,通信ラインに多少のノイズが乗っても誤動作しにくくなる.
CPU回路のデータ・バスなども,8ビット単位で1パッケージにまとめた集合型抵抗でプル・アップすることで,すべてのチップがハイ・インピーダンス状態にあるときにもデータ・バスを確定したロジックHレベルに保つことができ,システムの信頼性が向上する.