演算増幅器.通称OPアンプと呼ぶ.
OPアンプの歴史は古く,真空管時代にさかのぼる.アナログ計算機の加算器,微分器,積分器を構成するために必要な増幅器として使われていたため,演算増幅器と呼ばれている.アナログ演算を行うには,抵抗器,コンデンサなどを組み合わせる必要がある.
汎用OPアンプは,直流から数MHz程度の交流信号を増幅する.
基本的な回路構成は,入力側から,差動増幅回路,レベル・シフト回路,出力回路から構成される.
二つの入力端子に加えられた信号の差の電圧を増幅したのち,直流レベル・シフト回路で出力端子で無信号時にゼロになるように直流レベルを移動し,出力回路で電力増幅して出力している.
極めて増幅度の大きい差動増幅器.