基本波と高調波からなる波形が回路素子を通過するときの遅延特性. 方形波のような信号は基本波と多くの高調波から構成されていて,しかも基本波と高調波との位相の関係も一定していることが必要である.フィルタのような素子をこのような波形が通過するとき,この基本波と高調波の位相の関係がくずれないことが要求される. どのような素子も信号の通過で遅延を伴うが,遅延があっても基本波も高調波も同じ遅延時間なら波形のくずれはなく,それぞれの遅延時間がずれると波形がくずれることになる.