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EMS(Expanded Memory Specification)

 1Mバイトしかメモリを扱えないMS-DOSが,それ以上の拡張メモリを扱えるようにロータス社,インテル社,マイクロソフト社の3社によって作られた規格.基本メモリ上にページ・フレームという枠を置き,そこに拡張メモリのデータを転送しアクセスする.EMSを使用する場合,EMM386.exeなどのデバイス・ドライバを組み込む必要がある.
 Windows 95以降は,より便利なXMSにより,拡張メモリを利用している.WindowsはEMSメモリを使用しないが,EMSメモリを必要とするMS-DOSアプリケーションに対してEMSメモリをエミュレートする.
 コンベンショナル・メモリしか扱えないMS-DOSが,より多くのメモリを扱えるように作られた規格で,メモリ上にEMSページ・フレームを作り,そのエリアを参照することで多くのメモリを扱うことができる.仮想86モードをもつCPUでは,EMBをソフトウェア的にEMSに割り当て,80286以前のCPUでは,ハードウェア的にEMSページ・フレームを作って使用していた.  


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