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コッククロフト-ウォルトン回路 (Cockcroft-Walton circuit)

 高圧電源を作るときに使われる整流回路方式.多段型整流方式とも呼ばれている.
 高圧電源を構成するときにトランスの2次巻き線を数多く巻けば,それだけ高い電圧が得られる.
 しかし,この場合トランス内部での耐圧を確保するための構造が複雑になるし,整流ダイオードの耐圧の高いものが必要となる.
 このコッククロフト-ウォルトン回路では,トランスの端子電圧を何倍にでも倍増することができるので,トランスの電圧はさほど高くする必要はなく,また整流ダイオードも原理的にはトランスの電圧の2倍の耐圧で済む.一般的には4〜10倍で構成されることが多い.
 もっとも応用されているのが,テレビやCRTのブラウン管の高圧電源である.


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