動作点を交流負荷線のちょうど中央になるように設計した動作級.こうすると無ひずみの最大出力が得られる.A級増幅は,理論上の最大電力効率ηMAX=1/2=50%だが,現実にはトランジスタの特性や周辺回路部品の制約からη=30〜40%程度になる. 歪は少ないが,電力損失が多く,発熱するので,高周波電力増幅にはほとんど使われない.おもに低周波や高周波の小信号回路に使われる.