OPアンプの入力端子に流れ込む電流.
バイアス電流の少ないOPアンプは,一般に高入力インピーダンスである.
バイポーラ型OPアンプでは,スーパーβトランジスタを採用して,バイアス電流の極小化を図ったものがあるが,ゼロにするとトランジスタは駆動できない.
FET入力型OPアンプでは,JFETやMOSFETのゲート漏れ電流がバイアス電流となる.バイポーラ型に比べ,FET入力型OPアンプのバイアス電流は,けた違いに少ないが,接合部温度が10℃上昇すると2倍になることが広く知られている.最近は,この温度特性は改善されている.