Last Update 2024/08/01

計測のためのアナログ回路設計【オンデマンド版】
OPアンプの実践回路から微小信号の扱いまで

遠坂 俊昭 著
A5判 176ページ
定価2,200円(税込)
JAN9784789852777
1997年11月1日発行
好評発売中!
計測のためのアナログ回路設計【オンデマンド版】

  「エレクトロニクスで何かを行う」とき最初に重要なことは,扱うエレクトロニクス信号をきちんと計測することです.そのような意味で計測回路技術は,エレクトロニクスの原点と言われています.
 エレクトロニクス機器の性能を向上させるには,計測回路技術の性能を上げることがもっとも基本的な事項です.
 本書ではアナログ回路の基本とも言える増幅回路を,高精度な信号計測という観点から具体的な設計・製作として取り上げて解説しています.
 また,近年使用されるようになった回路シミュレータSPICEについての,具体的な活用事例としても有効です.
 アナログ回路設計に取り組まれている方は是非ご一読ください.

CONTENTS

第1章 プリアンプを低雑音化する技術
~OPアンプをいかに低雑音にして使うか
 1.1 プリアンプに要求される性能
 1.2 熱雑音(Thermal Noise)を理解しておこう
 1.3 OPアンプ回路で発生する雑音
 1.4 プリアンプの周波数特性とひずみ特性は

第2章 低雑音プリアンプの設計と製作・評価
~OPアンプで実現できる最小レベルを確認する
 2.1 プリアンプ設計の実際
 2.2 製作したプリアンプの調整と特性の確認

第3章 電流入力アンプの設計
~光センサやCTと一緒に使う
 3.1 電流入力アンプのあらまし
 3.2 負帰還電流入力プリアンプの設計
 3.3 負帰還電流入力アンプの実際
 3.4 CTで使用する電流入力アンプ

第4章 負帰還回路の解析と回路シミュレーション
~見えない部分を明らかにする
 4.1 安定な負帰還回路を構成するには
 4.2 OPアンプ回路に対する容量負荷の影響

第5章 差動アンプの技術を活用しよう
~雑音上の信号を上手に取り上げる回路技術
 5.1 コモン・モード雑音がとれない
 5.2 そして差動アンプの登場
 5.3 進化した差動アンプ
 5.4 差動アンプの実験

第6章 アイソレーション・アンプを使おう
~安全対策の決め手
 6.1 アイソレーション・アンプの効果
 6.2 アイソレーション・アンプのしくみ
 6.3 アイソレーション・アンプの特性
 6.4 アイソレーション・アンプの使い方

APPENDIX アイソレーション・アンプの試作
~フォト・カプラによる無変調タイプ