計測のためのアナログ回路設計【オンデマンド版】
OPアンプの実践回路から微小信号の扱いまで
遠坂 俊昭 著
A5判 176ページ
定価2,200円(税込)
JAN9784789852777
1997年11月1日発行
好評発売中!
「エレクトロニクスで何かを行う」とき最初に重要なことは,扱うエレクトロニクス信号をきちんと計測することです.そのような意味で計測回路技術は,エレクトロニクスの原点と言われています.
エレクトロニクス機器の性能を向上させるには,計測回路技術の性能を上げることがもっとも基本的な事項です.
本書ではアナログ回路の基本とも言える増幅回路を,高精度な信号計測という観点から具体的な設計・製作として取り上げて解説しています.
また,近年使用されるようになった回路シミュレータSPICEについての,具体的な活用事例としても有効です.
アナログ回路設計に取り組まれている方は是非ご一読ください.
CONTENTS
第1章 プリアンプを低雑音化する技術
~OPアンプをいかに低雑音にして使うか
1.1 プリアンプに要求される性能
1.2 熱雑音(Thermal Noise)を理解しておこう
1.3 OPアンプ回路で発生する雑音
1.4 プリアンプの周波数特性とひずみ特性は
第2章 低雑音プリアンプの設計と製作・評価
~OPアンプで実現できる最小レベルを確認する
2.1 プリアンプ設計の実際
2.2 製作したプリアンプの調整と特性の確認
第3章 電流入力アンプの設計
~光センサやCTと一緒に使う
3.1 電流入力アンプのあらまし
3.2 負帰還電流入力プリアンプの設計
3.3 負帰還電流入力アンプの実際
3.4 CTで使用する電流入力アンプ
第4章 負帰還回路の解析と回路シミュレーション
~見えない部分を明らかにする
4.1 安定な負帰還回路を構成するには
4.2 OPアンプ回路に対する容量負荷の影響
第5章 差動アンプの技術を活用しよう
~雑音上の信号を上手に取り上げる回路技術
5.1 コモン・モード雑音がとれない
5.2 そして差動アンプの登場
5.3 進化した差動アンプ
5.4 差動アンプの実験
第6章 アイソレーション・アンプを使おう
~安全対策の決め手
6.1 アイソレーション・アンプの効果
6.2 アイソレーション・アンプのしくみ
6.3 アイソレーション・アンプの特性
6.4 アイソレーション・アンプの使い方
APPENDIX アイソレーション・アンプの試作
~フォト・カプラによる無変調タイプ