インピーダンス整合の基礎とソフトを使った応用方法を学ぶ
スミス・チャート実践活用ガイド【オンデマンド版】
大井 克己 著
A5判 256ページ
CD-ROM付き,折込あり
定価3,520円(税込)
JAN9784789852401
2006年7月1日発行
好評発売中!
インピーダンス整合は,回路設計者にとって必須の問題です.インピーダンス解析には古くからスミス・チャートが使われています.つまり,スミス・チャートを理解するということは,回路設計者,特に高周波回路を扱う技術者にとって重要です.
本書は,スミス・チャートの基礎と活用方法を解説しました.また,筆者が厳選したスミス・チャート用シミュレーション・ソフトの効果的な活用例を事例毎に取り上げて解説しました.
スミス・チャートのしくみと,スミス・チャート用シミュレーション・ソフトを使ったインピーダンスの解析方法を学ぶことができます.
学習に役立つスミス・チャートとイミタンス・チャートが巻末に付いています.
QuickSmithは最新のWindows10では動作できません.ほぼ同じ機能のものがオンライン版として利用できます.
SmithはWindows10で動作しています.
■QuickSmithオンライン版(https://quicksmith.online/)
目次
第1部 基礎編
第1章 インピーダンスとスミス・チャート
1-1 インピーダンスは平面で考える
1-2 スミス・チャートの原理と得られる情報
1-3 特性インピーダンス(Z0 )とインピーダンスの正規化
第2章 インピーダンスとアドミタンス
2-1 直列回路⇔並列回路の相互変換
2-2 直列接続時と並列接続時の合成インピーダンスの求め方
第3章 スミス・チャートの使い方
3-1 特定の周波数でL,C,R を可変する
3-2 特定のL,C,R で周波数を可変した場合
3-3 伝送線路上のインピーダンスの動き
第4章 アドミタンス・チャートの使い方
4-1 特定の周波数でL,C,R を可変する
4-2 特定のL,C で周波数を可変する
第5章 RFトランスまたはアッテネータを挿入した場合
5-1 Q 円弧を描く式
5-2 Q 円弧の描き方とQ の求め方,そしてRFトランスを通して見た軌跡
5-3 アッテネータを挿入したときの軌跡
第6章 イミタンス・チャートの使い方
6-1 直列回路? それとも並列回路?
6-2 直列回路⇔並列回路の変換
6-3 LC 共振回路と負荷が組み合わされたときの軌跡
第7章 マイクロ波での考え方
7-1 分布定数回路
7-2 インピーダンスの測定
第2部 応用編
第1章 インピーダンス整合
1-1 インピーダンス整合の目的
1-2 インピーダンス整合と「共役」関係は,とても重要
第2章 集中定数回路でインピーダンスを整合する(狭帯域)
2-1 2素子LC 回路によるインピーダンス整合の基本
2-2 3素子以上のLC 回路によるインピーダンス整合
2-3 LC 同調回路でインピーダンス整合する
第3章 分布定数回路によるインピーダンス整合(狭帯域)
3-1 伝送線路の波長に対する長さを利用してインピーダンスを整合する
3-2 伝送線路をスタブとして使用する方法
3-3 分布定数の同調回路でインピーダンス整合する方法
第4章 高周波トランス,アッテネータによるインピーダンス整合(広帯域)
4-1 RFトランスによるインピーダンス整合(変換)
4-2 高周波トランスとLC 回路の組み合わせ回路による整合(狭帯域)
4-3 アッテネータによるインピーダンス整合(変換)
第5章 能動回路のインピーダンス整合
5-1 高周波電力増幅器の設計
5-2 真空管を使った高周波電力増幅器の設計
5-3 小信号高周波増幅器
第6章 受動回路のインピーダンス整合
6-1 電力分配器と電力合成器のインピーダンス整合
6-2 給電線とアンテナのインピーダンス整合
6-3 スミス・チャートを使ってアンテナ・チューナを設計する
6-4 スミス・チャートを使ったフィルタの設計の実際
第7章 そのほかの応用
7-1 インピーダンス整合とEMI対策
7-2 LC 整合回路定数から負荷インピーダンスを逆算する
7-3 伝送線路の損失と負荷インピーダンスの測定
CD-ROMの使い方
索引
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