32ビット・スペシャル・マイコンからビンテージICまで…わがままチップ作り放題
(1)MAX10(2)ライタ(3)DVD付き! FPGA電子工作スーパーキット
Windows10 OSでの動作確認済みです(2021年8月).
圓山 宗智 著
B5判 272ページ
基板2枚,DVD-ROM 1枚付き
定価4,950円(税込)
JAN9784789848084
2016年5月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ重版未定となりました.
ほとんどのFPGAは,回路構成情報をSRAMなどの揮発性メモリ素子で保持するため,電源を切ると回路構成情報が失われてしまいます.そこで,回路構成情報を保持するROM(FPGAコンフィグレーション用ROM)をデバイスに外付けし,電源投入と同時にFPGA内にダウンロードし動作を開始するのが一般的です.
また,デバイスを動作させるために供給する電源も,コア電源とI/O電源といったように複数系統に分かれ,しかも異なる電圧の電源を供給する必要があります.
そのようなFPGAの世界に,FPGAコンフィグレーション用ROMを内蔵し,3.3V単一電源のみ供給すれば動作する,さらには手作業でのはんだ付けも可能なQFPパッケージも用意されているなど,使い勝手の良いデバイスが登場しました.それがAltera社製最新デバイス“MAX10”です.
さらにMAX10では、Altera社デバイスとして初めてA-Dコンバータも内蔵されました.
本増刊号は、MAX10を搭載した基板を付属し、MAX10を徹底的に活用するための解説本です.
※ご連絡:MTG-MAX10-FB(マルツエレック)は,2018年10月1日より,現行の5,980円(税別)から6,980円(税別)に価格改定されました.
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▼MAX10-JB基板搭載PICマイコン書き込み時の注意点▼
MAX10-JB基板へのUSB電源供給に,PCのUSBポートは絶対に使わないでください.USB電源はスマートフォンの充電器や,ホストPCが繋がっていないセルフパワーUSBハブから供給してください.PCなどUSBの信号ライン(D+,D-)がアクティブになるものと接続すると,PICマイコン書き込み信号(PGD,PGC)をディスターブして書き込みエラーになることがあります!
目次
第1部 MAX 10デバイスと評価ボードのハードウェア
最新のFLASHメモリ内蔵型FPGAがあなたの手に
第1章 CQ版MAX 10評価ボードの誕生
FLASH内蔵によるFPGAの新たなパラダイム
第2章 MAX 10 FPGAデバイスのハードウェア研究
実験に,試作に,趣味に,あれこれ手軽に使える小型FPGA基板
第3章 MAX 10 FPGAを搭載したMAX10-FB基板のハードウェア詳説
Quartus Primeから直接操作!コンフィグレーションにもデバッグにも使える!
第4章 コンフィグレーション&デバッグ用MAX10-JB基板のハードウェア詳説
MAX 10によるPICマイコンFLASH書き込み器の構造と,PICマイコンによるUSB Blaster等価機能の実現
第5章 MAX10-FB基板とMAX10-JB基板の協調動作の仕組み
第2部 MAX 10 FPGA開発入門
Quartus Prime Lite Editionと関連ツールをインストールして,基板とPC間の接続確認を行う
第6章 MAX 10用開発環境のインストール
LEDチカチカをネタにして,Quartus Primeの一通りの使い方をマスタしよう
第7章 FPGA開発ツールQuartus Prime入門
PLLの使い方とパワーONリセット回路の作り方をマスタしよう
第8章 論理回路の土台! MAX 10のクロックとリセットの基礎
MAX 10のFPGAには2種類のコンフィグレーション・データを格納できる
第9章 MAX 10のデュアル・コンフィグレーション機能を活用
無償の論理シミュレータでFPGAをホイホイ論理検証する手順をマスタしよう
第10章 ModelSim Altera Starter Editionによる論理シミュレーション入門
第3部 Nios IIシステム開発入門
Nios IIコアの概要とその開発フローをマスタしよう
第11章 Nios IIシステムの概要
Nios IIシステムのハードウェア設計,ソフトウェア設計,論理シミュレーションまで全部通しでやってみよう
第12章 Nios IIシステムでLチカ
Nios IIシステムで割り込みを使う方法をマスタしよう
第13章 Nios IIシステムで割り込み
MAX 10内蔵のA-D変換器をNios IIシステムで使う方法をマスタしよう
第14章 Nios IIシステムでA-D変換コンバータ
MAX 10にSDRAMを接続して広大なメモリ空間を手に入れよう
第15章 Nios IIシステムでSDRAMアクセス