ちょっとずつはじめるノイズ対策の世界
TRSP No.158 はじめてのノイズと回路のテクニック
トランジスタ技術SPECIAL編集部 編
B5判 176ページ
定価2,640円(税込)
JAN9784789846981
2022年4月1日発行
好評発売中!
電子回路では必要とする信号以外の電気的信号をノイズ(雑音)と呼んでいます.不要な信号はない方がよいのでノイズを低減する対策技術はとても重要です.身の回りの電子機器には多かれ少なかれノイズの発生源となっています.まずは姿の見えないノイズを見つけるための便利なアイテム作りを紹介し,各種ノイズ対策部品の適切な使いかたをマスタします.
さらに,本書では高精度で低ノイズな電子回路の設計を目指し,無線通信,計測回路,オーディオ回路,電源回路などを事例に,ノイズを低減するための対策テクニックを解説します.
目 次
第1部 見えないノイズを見つける便利アイテム
第1章 ノイズを見つける便利アイテムあれこれ
コラム1 コモン・モード電流とは
第2章 ケーブルのノイズを測る電流プローブを作る
コラム1 ノイズでよく使うデシベル
第3章 電流プローブによるノイズの測り方
第4章 ノイズ発生源の磁界を検出するアンテナを作る
第5章 微小ノイズ源を探る…CDプレーヤ基板スキャン
第6章 ノイズ源の探し方ノウハウ
第2部 ノイズ対策に効果的な部品
第7章 部品箱に常備したいノイズ対策用の部品
第8章 落雷などの高電圧ノイズから機器を守る部品
第9章 確実に高電圧ノイズを制限する抵抗器
第10章 高電圧ノイズをバイパスして機器を守るバリスタ
第11章 高電圧ノイズ対策に有効なコンデンサ
第12章 接地しない機器にはコモン・モード・チョーク・コイル
Appendix 1 ノイズを防御するシールドの効果
コラム1 OPアンプ回路ではCRによるLPFを使う
コラム2 短絡検知とインパルス・ノイズ対策の両立が難しい
Appendix 2 部品と筐体による静電気対策
第3部 みんなが気になる電源ノイズの減らし方
第13章 電源ノイズを下げるパスコンの正しい使い方
第14章 パスコンの反共振のしくみと対策
第15章 パターン・インダクタによる電源ノイズ対策
コラム1 スパイク・ノイズはプローブを使わず同軸ケーブルで観る
第4部 発生源から考えるノイズのはなし
第16章 ノイズの分類と増幅回路の雑音
コラム1 雑音に関する統計用語
第5部 オーディオ回路の低ノイズ設計
第17章 ジッタとノイズの実験研究
第18章 高精度&低ノイズ オーディオ用OPアンプの選び方
コラム1 オーディオ・アナライザについて
コラム2 アナログ・フィルタの方式による特性の違い
第19章 低ノイズ&低ひずみD-A変換出力用フィルタの設計
第6部 計測回路の低ノイズ設計
第20章 高精度&低ノイズ計測用I-V変換アンプの設計
コラム1 LOGアンプでI-V変換すれば測定レンジが広がる
第21章 低ノイズOPアンプの選び方
第22章 24ビットA-D変換回路の低ノイズ・アンプ設計
第23章 24ビットA-D変換回路のフィルタ&バッファ設計
コラム1 適切なA-Dコンバータの選択がコスパのキモ
第24章 ノイズ除去力120dBの計測用差動アンプ
第7部 無線通信の低ノイズ設計
第25章 狭帯域&高S/Nによる無線通信技術
コラム1 信号をノイズに沈めて隠密するスペクトラム拡散技術
コラム2 ディジタル無線の性能を決めるベースバンド回路設計
コラム3 モールス通信は音声通信よりS/N 15dB高
コラム4 狭帯域化によるS/N向上をExcelで実感
第26章 ディジタル無線SDRでみるノイズ対策信号処理
コラム1 アナログを笑う者はアナログに泣く
第27章 無線信号処理とディジタル・フィルタ
※ 本書は「トランジスタ技術」誌に掲載された記事を元に再編集したものです.