エントリ・キットZedBoardで高速画像処理IC開発を初体験
ARM Cortex-A9×2!ZynqでワンチップLinux on FPGA
カスタマイズ自由自在!動作クロック最高866MHz
鈴木量三朗/片岡啓明 共著
B5判 248ページ
CD-ROM 1枚付き
定価5,940円(税込)
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2014年11月15日発行
好評発売中!
ARM Cortex-A9MPコアを内蔵したFPGAが登場しました.そしてそれを搭載した安価な評価ボードZedBoardが販売されています.800MHz動作&Cortex-A9デュアルコアというハイパワーなCPUをハードマクロで内蔵したFPGAということで,注目度が非常に高いです.
本書では,ZYNQを搭載したZedBoardをターゲットとして,ARMコア内蔵FPGAの使い方を解説する入門書です.まずはじめに付属Linuxを起動させ,ZYNQおよびZedBoardのLinuxの操作を体験し,開発ツールISE(PlanAhead)やVivadoの基本的な操作方法を説明します.後半ではFPGA部分にハードウェアを追加し,Linux上から操作する事例などについて解説します.最後にJPEG画像ファイルのデコード処理の一部をハードウェア化し,どれだけ高速化されたかを体験できます.
目次
ナンテいい時代! こんなに高機能なのに今すぐキットで誰でも試せる
第1章 ソフトもハードもプログラミング!ARM Cortex-A9搭載FPGA Zynq
1.1 Zynqの概要
1.2 ZedBoard の概要
1.3 Zynq対応デザイン・ツール
1.4 本書の章構成
付属のSDカードからLinuxを起動して,コンソールから操作する
第2章 まずはZedBoardを動かしてみよう
2.1 ZedBoardのセットアップとLinuxの起動
2.2 Linux がうまく立ち上がらない時
2.3 まずはLinuxのコマンド操作でZedBoardを制御してみよう
2.4 Zynqの起動とLinuxが立ち上がるまで
2.5 Linux としてよりよい環境を作るには?
ISE Design Suite同梱の開発ツールPlanAheadを使ったZynqの開発手順
第3章 開発ツールPlanAheadのインストールと実践
3.1 開発ツールの入手方法とセットアップ手順
3.2 ARMでHello World
3.3 とにかくLinuxまで立ち上げる
3.4 Linuxのアプリケーションをデバッグする
3.5 Linux立ち上げ用のSDカードを作る
Zynq対応開発ツールの最新版Vivadoを使ったZynqの開発手順
第4章 次世代ツールVivadoを使ってみよう
4.1 IPコアをブロックのように組み合わせる
4.2 ARMを使用しないごく簡単なハードウェアの作成
4.3 Linux上から制御してみる
グラフィックス・アクセラレータが組み込まれたZynqデザイン
第5章 Xylon社のリファレンス・デザインを使う
5.1 Zynq のリファレンス・デザイン
5.2 Xylon社のリファレンス・デザインを使ってみよう
5.3 リファレンス・デザインを少しカスタマイズする
5.4 フレーム・バッファを使うプログラム
5.5 アクセラレータを使うプログラム
Linuxカーネルを最新のバージョンにしたり,ドライバの追加も自由自在!
第6章 Linuxのカスタマイズ手順
6.1 ZynqのMIO/EMIO
6.2 カーネルの再構築
6.3 デバイス・ツリー
6.4 クロス・コンパイル〜Xilinx社のツールを使わないSoCとしてのZynq〜
6.5 ルート・ファイル・システムを構築する
標準で用意されているGPIOの追加から,独自のハードウェアCQ 版GPIOの作成&組み込みまで
第7章 ハードウェア・ロジックの追加
7.1 用意されたGPIOを追加する
7.2 EMIO GPIOの追加
7.3 CQ版GPIOの追加
7.4 IPコアの開発
7.5 作ったCQ版GPIOを再利用する
7.6 XPSでのロジックの追加詳細
Zynq搭載のAXIバスの動きから,IPIFによるオリジナルIPコアの接続方法まで
第8章 AXIバスの概要とIPコアのインターフェース
8.1 AXIとは
8.2 IPIFとは
IDCT処理のハードウェア化とAXIバスへの接続,そしてパフォーマンスのチューニングまで
第9章 IDCT処理をハードウェア化して高速化する
9.1 IDCT の高速化
9.2 機能設計
9.3 実装
9.4 ソフトウェアとの結合
9.5 パフォーマンス・チューニング
『ARM Cortex-A9×2!ZynqでワンチップLinux on FPGA』付属CD-ROMの使い方