組込みプロセッサ技術
情報処理学会 組込みシステム研究会 監修
枝廣 正人 編著
黒田 一朗 共著
A5判 264ページ
定価3,080円(税込)
JAN9784789845496
2009年3月15日発行
本書は,『組込みシステム基礎技術全集』の第2巻として,組込みプロセッサ技術についてまとめました.具体的には,組込みプロセッサの役割,CPUとメモリのアーキテクチャ,組込みプロセッサ特有の割り込み機能や周辺機能などについて解説します.さらに,性能当たりのコストや消費電力を最小化する応用指向プロセッサや,今後の組込みシステムにおいて必須技術となるマルチコアプロセッサについても詳しく説明しています.
目次
組込みシステム基礎技術全集の編集にあたって
まえがき
参考文献
第1章 組込みプロセッサの役割と分類
1.1 組込みプロセッサとは
1.2 組込みシステムの中におけるプロセッサの役割
1.3 CPUの分類
1.4 応用指向プロセッサの分類
Column 1.A プロセッサの性能指標
Column 1.B システム機能の初期化における配慮
第2章 CPUの基礎
2.1 CPUと命令セットアーキテクチャ
2.2 CPUの構成要素
2.3 CPUの処理と内部構造
2.4 アセンブリプログラムとアセンブリ言語
2.5 命令セットアーキテクチャ
2.6 命令の種類
第3章 CPUアーキテクチャ
3.1 RISCアーキテクチャ
3.2 スーパスカラ
3.3 DSP拡張
3.4 FPU
3.5 セキュリティ機能
3.6 プロセッサの低電力モード
3.7 CPU機能のハードウェア実現による高速・低電力化
Column 3.A スループットと応答時間
第4章 メモリアーキテクチャ
4.1 メモリアーキテクチャとは
4.2 プロセッサ内蔵メモリ(スクラッチパッドメモリ)
4.3 キャッシュ
4.4 仮想記憶とメモリ保護
第5章 割り込みと例外
5.1 割り込みとは?例外とは?
5.2 ハードウェア割り込みとソフトウェア割り込み
5.3 例外
5.4 ハードウェア割り込みの受理・禁止,マスク,優先順位
5.5 割り込みや例外の基本的な動作
5.6 割り込みコントローラ
5.7 ハードウェア割り込みの応答時間
第6章 基本的な周辺機能
6.1 リアルタイムクロック(RTC)
6.2 タイマ
6.3 ウォッチドッグタイマ(WDT)
6.4 DMA
6.5 シリアル通信インターフェース
6.6 クロック回路と低電力モード
6.7 リセット機能
Column 6.A スキャッタ転送とギャザ転送
第7章 デバッグ支援機能
7.1 デバッグ手法について
7.2 デバッグ支援ハードウェア機能
Column 7.A JTAGテスト
第8章 応用指向プロセッサ
8.1 応用指向プロセッサとは
8.2 ディジタル信号処理プロセッサ
8.3 メディアプロセッサ
8.4 グラフィックスプロセッサ(GPU)
8.5 コンフィギャラブルプロセッサ
Column 8.A Cellの思想
第9章 マルチコア
9.1 マルチコア化の背景
9.2 マルチコア(マルチプロセッサ)の分類
9.3 メモリアーキテクチャ
9.4 同期と通信
9.5 周辺機能
9.6 そのほかの話題