記録/再生の原理とメカニズム&インターフェース
改訂 ハード・ディスク装置の構造と応用
岡村 博司/服部 正勝 編著
A5判 312ページ
定価2,860円(税込)
JAN9784789845441
2010年2月1日発行
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ハード・ディスク装置は,コンピュータの周辺機器として欠かせないものとなっています.さらに,超小型ハード・ディスクを使用した携帯音楽プレーヤにはじまり,ハード・ディスクを搭載したカー・ナビゲーション・システム,ビデオ録画装置やハイビジョン・テレビなどが発売され,記録容量の向上とアプリケーション・コンテンツのディジタル化に合わせて,その用途が拡大しています.
本書は,磁気記録技術だけでなくハード・ディスク装置を支える周辺技術を含めて,全体を見通して理解できるようにメカニズム,サーボ制御技術,ホスト・インターフェース,信号処理技術などをわかりやすく解説した入門書です.ハード・ディスク装置の応用機器の設計/開発に携わる方や,ユーザとしてハード・ディスク装置の動作原理をもっと詳しく知りたいという方を対象にして,全体像を体系的に理解していただけるように書かれています.注:本書は2002年5月1日発行の旧版を改訂したものです.
目次
プロローグ 進化するハード・ディスク・ドライブ
第1章 ハード・ディスク・ドライブのあらまし
1-1 ハード・ディスク・ドライブの内部
1-2 ディスク上のデータ配置
1-3 記録密度の進化に貢献した技術革新
1-4 サイズ別のドライブ比較
1-5 ハード・ディスク・ドライブの今後
Appendix A PC用HDDとノンPC用HDDの違い
第2章 ハード・ディスク・ドライブのメカニズム
2-1 ハード・ディスク・ドライブの構造
2-2 ハード・ディスク・ドライブの小型化技術
2-3 ヘッド浮上技術
2-4 耐振動衝撃性の向上技術
2-5 CSS方式とランプ・ロード方式
2-6 ラッチ機構
2-7 メカ機構部品とヘッド位置決め精度
2-8 流体軸受けのテクノロジ
第3章 ハード・ディスク・ドライブのサーボ制御技術
3-1 メディア上のデータのアドレスを知る方法
3-2 サーボ系のエレクトロニクス
3-3 ホスト・コンピュータによるメディア上のアドレス管理
3-4 移動制御
3-5 位置決め制御
3-6 磁気ディスク装置のサーボ制御の将来
3-7 サーボ・ライタ
第4章 ホスト・インターフェースの種類と歴史
4-1 ホスト・インターフェースとは
4-2 ドライブ・メーカの系譜
4-3 インターフェースの歴史
4-4 SCSIとIDE
Appendix B インターフェースに関する資料
第5章 IDE&ATA,SATAインターフェースの実用知識
5-1 AT/IDE/EIDE/SATAインターフェースの変遷
5-2 パラレルATA,シリアルATAのコネクタ仕様
5-3 基本的なコマンドの動作
第6章 パフォーマンス指標とセキュリティ機能
6-1 ハード・ディスク装置のパフォーマンス
6-2 SMART機能
6-3 セキュリティ機能
6-4 そのほかのハード・ディスク装置の機能
第7章 メディアへの記録/再生の原理
7-1 記録/再生の原理
7-2 ディスクの構造
7-3 ディスクに求められる性能
7-4 ディスクの製造方法
7-5 メディアとしての高密度化への課題
7-6 記録再生素子の構造
7-7 将来技術
7-8 将来の記録方式
第8章 ハードウェアと信号処理技術
8-1 ハード・ディスク装置が内蔵するLSI
8-2 ライト・データ系のハードウェアと信号の流れ
8-3 記録用データのフォーマット
8-4 リード・データ系のハードウェアと信号の流れ
8-5 ディスクの物理フォーマット
8-6 垂直記録用信号処理
第9章 波形で学ぶHDDの信号処理のあらまし
9-1 メディアに記録されたデータと再生信号波形
9-2 従来の復号技術…ピーク・ディテクト法
9-3 高密度記録を実現するPRML法の原理
9-4 PR4伝送路におけるML法のあらまし
9-5 リード・データ系に見る実際のPRML信号波形
Appendix C PRのクラスと表記