Last Update 2021/02/15

AVRのCPUアーキテクチャ,豊富な内蔵周辺機能を詳細解説
AVRマイコン・リファレンス・ブック

山根 彰 著
B5変型判 344ページ
定価3,520円(税込)
JAN9784789837309
2006年4月15日発行
好評発売中!
AVRマイコン・リファレンス・ブック

 AVRは国内でも人気のあるアトメル社の開発した8ビットRISCタイプのMCUです.現在,アトメル社のノルウェー工場で設計・開発が行われています.
 マイコンのアプリケーション開発には創造力を発揮し工夫を重ねることが要求されます.コスト,大きさ,開発時間,すべてにおいて制約があるのです.優れたアーキテクチャをもつAVRは,その要求にこたえてくれます.
 本書では,AVRを使う上で最低限知っておかなくてはならない事柄を中心に,ユーザが誤りやすいこと,知っておくと便利なことなどを中心に解説しました.解説では,ATmega8/48/88/168を主に扱っていますが,ATtinyを含め,AVR全体をカバーしています.
 とくに,豊富な周辺機能は,多くのページを割き,サンプル・プログラムとともにわかりやすく説明しました.
目次

はじめに

 開発ソフト,プログラマは低価格だがAVRは高機能マイコン
第1章 AVRを知るにはまず動かしてみよう
 1-1 AVRマイコンとは
 1-2 AVRを動かしてみよう
 1-3 AVR Studioのインストール
 1-4 アセンブラでのプログラミング
 1-5 AVRをシミュレータで動かしてみよう
 1-6 STK500スタータ・キット
 1-7 STK500を動かす
 1-8 AVRISPを用いたボード上のAVRへのプログラミング
 1-9 1クロック1インストラクション
 1-10 AVRファミリ
 1-11 まとめ
  Column…1-1 同様な用途に使われるマイコンとの比較
  Column…1-2 AVRセレクション・ガイド

 ワンチップ・マイコンとして機能が豊富で高速!
第2章 AVRのコアを知る
 2-1 メモリ・マッピング
 2-2 イン・システム・プログラミング
 2-3 システム・クロック
 2-4 スリープ・モード
 2-5 リセット
 2-6 割り込み
 2-7 ヒューズ・ビット
 2-8 ロック・ビット
 2-9 まとめ
  Column…2-1 アトメル社(ノルウェー)を訪ねて

 使いやすいアセンブラと効率の良いC言語
第3章 AVRのソフトウェア開発方法と環境
 3-1 アセンブラでのプログラミング
 3-2 CコンパイラIccAVR

第4章 AVRの周辺機能
 4-1 I/Oポート
  4-1-1 汎用入出力ポート
  4-1-2 ポート機能の切り替え
 4-2 外部割り込み
  4-2-1 外部ピンからの割り込み
  4-2-2 ピン・チェンジ・インタラプト
 4-3 タイマ/カウンタ
  4-3-1 8ビット・タイマ/カウンタ0
  4-3-2 16ビット・タイマ/カウンタn
  4-3-3 8ビット・タイマ/カウンタ2の非同期動作
  4-3-4 アウトプット・コンペア・モジュレータ(OCM1C2)
 4-4 SPIインターフェース
 4-5 USART
 4-6 TWIインターフェース
 4-7 アナログ・コンパレータ
 4-8 A-Dコンバータ
 4-9 USIインターフェース
  4-9-1 データ・レジスタUSIDRの機能
  4-9-2 3線式インターフェース・モード
  4-9-3 2線式インターフェース・モード
  4-9-4 USIの異なる使い方
  4-9-5 USIの関連レジスタ
 4-10 フラッシュ・メモリのセルフ・プログラミング
  4-10-1 フラッシュ・メモリ・サイズが4Kバイト以下のセルフ・プログラミング
  4-10-2 ブート・ローダでサポートされるセルフ・プログラミング
  4-10-3 ブート・ローダ・プログラミングによるセルフ・プログラミング
  Column…4-1 1ビットのスイッチ入力
  Column…4-2 ピン・チェンジ・インタラプトの応用例
  Column…4-4 SPI,TWIインターフェースをもつアトメル社メモリ製品
  Column…4-8-1 ディファレンシャル入力とシングル・エンド入力
  Column…4-8-2 A-Dコンバータに関する補足

第5章 AVR開発ツール
 5-1 AVR Studio―AVR統合化開発環境
  5-1-1 アセンブラ・ソース・プログラムの編集とオブジェクト・ファイルの作成
  5-1-2 シミュレーションによるデバッグ
 5-2 STK500 AVRスタータ・キット
  5-2-1 STK500を使ったプログラミング
  5-2-2 STK500でプログラムを動作
 5-3 AVRISP,AVRISP-mkII
 5-4 JTAGICE-mkII
  5-4-1 JTAGモードでのデバッグ
  5-4-2 debugWIREによるデバッグ
 5-5 ソフトウェアの開発環境
  5-5-1 IAR社 Embedded Workbench for ATMEL AVR
  5-5-2 イメージクラフト社IccAVR
  5-5-3 WinAVR
  5-5-4 リアルタイムOS

 Appendix A メモリの割り当て
 Appendix B ピン配列と機能
 Appendix C よくある質問と答(FAQ)
 Appendix D 電気的特性の読み方
 Appendix E 各ツールのコネクタ・ピン割り当て

参考・引用文献
索引