Windows時代の計測・制御
パソコンを使ったデータ収集・解析実例集
臼田 昭司/井上 祥史/伊藤 敏 共著
B5判 160ページ
定価2,200円(税込)
JAN9784789835671
1997年1月30日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
昨今,計測・制御はポピュラーになってきました.パソコンに専用のハードとソフトを組み込めば手軽にできてしまいます.市販の計測・制御用のハードとソフトはユーザーの立場にたって設計されており,使い勝手のよい“いたれり尽くせり”のパフォーマンスになっています.
自分の目的にあったものを探すにも一苦労するほど,たくさんのバリエーションがあります.ソフト一つをとっても,いろいろな解析機能を装備しています.
本書は,トラ技コンピュータ誌(1995年9月号:現在TRY!PC)の特集「Windows時代のデータ計測と解析入門」の内容をもとに,さらに最近の新しい内容も取り入れて,“身近な計測・制御”をコンセプトに編集し直したものです.
目次
◆計測入門編◆
第1章 パソコン環境をパワーアップするには
計測システムに必要なDOS/Vマシンの仕様
1-1 パワーアップことはじめ
1-2 CPUのパワーアップ事例
第2章 データ収集ボードを使ってミニ計測実験
DOS/Vマシンでは計測用ボードが入手しやすい
2-1 テスターとは
2-2 データ収集ボードのインストールと環境設定
2-3 データ収集ボードで直流・交流を計る
第3章 A-Dコンバータカードとノートパソコン
PCMCIAカードでも計測に活用できる
3-1 ノートパソコンとPCMCIAカードの紹介
3-2 カードサービスとドライバソフトのインストール
3-3 PCMCIAカードのインストール
3-4 太陽電池の電圧を計る
3-5 交流電圧波形を見る
コラム●インターネットからホットな計測関連情報を得る
第4章 GPIBカードとノートパソコン
GPIB機器もノートパソコンから手軽に制御できる
4-1 GPIBカードと周辺機器
4-2 ハードとソフトのインストール
4-3 サンプルプログラムとコンパイル
4-4 簡単なGPIB計測を体験する
コラム●計測カードは注意が必要
コラム●時系列データ
第5章 RS-232Cを使って計測をリモートする
DOS/Vマシン標準入出力であるRS-232Cでも手軽に計測ができる
5-1 リモートI/Oモジュールとは何か
5-2 リモートI/Oモジュールを使うための準備
5-3 電圧モジュール(C1141)で電圧を計測する
5-4 電圧モジュール(C1251)で電流を計測する
コラム●今や重たい直流電源もプログラムができる
コラム●文書ファイルとテキストファイル
◆計測応用編◆
第6章 波形計測シミュレーション
6-1 数式処理ソフトで波形を作る
6-1-1 波形を表示する
6-1-2 波形データを作る
6-2 波形解析のシミュレーション
6-2-1 フーリエ解析
6-2-2 自己相関解析
コラム●自己相関関数の式
コラム●1/fノイズ
コラム●カオスとアトラクタ
6-3 PC98ユーザーのための波形解析ソフトLaBDAQを活用する
6-3-1 Mathcadで時系列データをつくる
6-3-2 実験データ
6-3-3 LaBDAQで波形解析
コラム●Windows95対応版「LaBDAQ_SYS」を使う
第7章 表計算ソフトで計測データを見る
7-1 Excelを使ってカーブフィッティング
7-2 Lotus1-2-3を使って統計処理
7-2-1 数値データをLotus1-2-3に読み込む
7-2-2 グラフ化と検討
7-2-3 統計処理
7-2-4 その他の処理
7-3 計測制御を意識した表計算ソフトによるシミュレーション
7-3-1 偏微分方程式-ラプラスの方程式の差分化
7-3-2 差分式のExcelへの移行
7-3-3 Excelを用いた応用例
7-4 Originを使って波形解析
7-4-1 波形シミュレーション
7-4-2 波形計測とASCIIデータの読み込み
7-4-3 適合曲線をデータ曲線のフィット
7-4-4 FFT解析
コラム●Deriveでカーブフィッティング
第8章 計測制御ツール「LabVIEW」,「Visual Designer」を使いこなす
8-1 波形表示と解析シミュレーション
8-1-1 LabVIEWとはどんなツール
8-1-2 計算で波形シミュレーション
8-1-3 シミュレーション波形を解析する
8-1-4 ノイズ波形にフィルタをかける
8-1-5 ASCIIデータを取り込む
8-2 A-D変換ボードを使った計測システムの構築事例
8-2-1 はじめに
8-2-2 入出力ボードのインストール
8-2-3 自作VIの作成
8-3 GPIBボードを活用した制御システムの構築事例
8-3-1 はじめに
8-3-2 GPIBボードのインストール
8-3-3 LabVIEWからGPIBボードを使用する
8-3-4 GPIB VIをSub VIとして使う
コラム●Mathematicaを使って計測データを予測する
8-4 マルチメディア計測ツール「Visual Designer」
コラム●A-D変換
コラム●同期
◆計測活用編◆
第9章 過渡現象を計測する
ノートパソコンには専用の計測入出力を活用できることを知る
9-1 測定回路
9-2 A-Dコンバータと波形表示プログラム
9-3 過渡電流波形の測定
第10章 パソコン計測器キットとPCMCIAカード(A-Dコンバータ)で計測実験
計測機器メーカーのハードとソフトのセット製品を活用する
10-1 はじめに
10-2 ハードとソフトを準備する
10-3 計測実験
第11章 カノープス製計測ボードによる波形収集と解析(Windows版)
サポートソフトが充実していると計測・解析が容易
11-1 A-D変換ボードの接続とセットアップ
11-2 波形収集と表示(DSS for Windows)
11-3 フーリエ変換(FFT for Windows)
第12章 ビデオ・キャプチャボードを活用した計測事例
入力したデータを活用するための画像処理の実例
12-1 ビデオ・キャプチャボードについて
12-2 画像を取り込む
12-3 応用
第13章 フィルムスキャナを活用した計測事例
フィルムから直接画像を取り込み,解析する手順を理解する
13-1 はじめに
13-2 インストール
13-3 画像取り込みの実際
13-4 取り込んだ画像の処理
第14章 風力発電システムへのLabVIEWの適用例
LabVIEWがデータ収集と制御の実務に使われる事例を学ぶ