回路の仕様に最適な電子部品を選ぶために
抵抗&コンデンサの適材適所
三宅 和司 著
A5判 192ページ
定価1,980円(税込)
JAN9784789832786
2000年3月20日発行
好評発売中!
回路図だけで回路の実装技術や部品に関する情報を得るのは困難です.回路の詳細を知るには,回路図よりも部品表に書かれたパラメータや品種指定が役に立ちます.しかし,なぜその部品を選ぶのかについては,はっきりと語られることがなく,回路図や部品表の行間に隠れてしまっているのが現状です.設計者が実際に選択を迫られる部品の種類はとても多いものです.
本書では,もっとも使う機会の多い抵抗とコンデンサの選び方に的を絞り,事例を交えながら解説しています.
目次
プロローグ たいせつな部品の知識
0.1 回路図と部品知識
0.2 発振するレーザ・ドライバ
0.3 技術者みんなのための部品知識
第1章 固定抵抗器の知識
1.1 固定抵抗器の性能を表す11のパラメータ
1.2 固定抵抗器の構造とパラメータ
1.3 カーボン抵抗の実力を知る
第2章 可変抵抗器および半固定抵抗器の構造と性能
2.1 可変抵抗器と半固定抵抗器の性能を表す15の選択ポイント
2.2 可変抵抗器および半固定抵抗器の分類と特徴
第3章 集合抵抗の構造と性能
3.1 小面積化や省力化のための集合抵抗
3.2 精度向上のための集合抵抗
第4章 固定コンデンサの知識
4.1 固定コンデンサの性能を表す14のパラメータ
4.2 固定コンデンサの構造とパラメータ
第5章 可変コンデンサおよび半固定コンデンサの構造と性能
5.1 可変コンデンサおよび半固定コンデンサに特有のパラメータ
5.2 可変コンデンサおよび半固定コンデンサの品種と特徴
第6章 抵抗器の適材適所
6.1 LEDの電流制限抵抗
6.2 ディジタル回路のプル・アップ抵抗
6.3 8ビット±1LSB精度の5倍アンプ
6.4 高精度の絶対値回路
6.5 電流検出抵抗
6.6 フォト・アンプ〜高抵抗を使うときの注意点
第7章 コンデンサの適材適所
7.1 電源のパスコン
7.2 3端子レギュレータを補うコンデンサ
7.3 電源平滑用コンデンサ
7.4 長時間タイマのコンデンサ
7.5 結合用コンデンサ
7.6 2重積分A-Dコンバータのコンデンサ
7.7 水晶発振回路のコンデンサ
第8章 失敗例のコレクション
8.1 失敗例1:風が吹くと電気屋が泣く
8.2 失敗例2:定格電圧にご注意を
8.3 失敗例3:TTLが全部パー
8.4 失敗例4:高周波のパスコン
8.5 失敗例5:近接センサにもなるVCO