Last Update 2021/11/08
<取扱い商品>

屋外型オート・アンテナ・チューナ用
ATUエレメント
CQ ham radioオリジナル

製造元: 第一電波工業株式会社/発売元 CQ出版社
大 化粧箱入り 緩衝材梱包
【直接販売商品】
価格17,600円(税込)
2016年2月15日発行
[絶版2021.11.5] {取扱い商品} ATUエレメント
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 この製品は,屋外型オート・アンテナ・チューナ(以下,ATU)を使ったアンテナ・システムに使用するアンテナ・エレメントです.アパマン・ハムがベランダの手すりに設置するのを目的として開発しました.
軽量のアルミ・パイプ製エレメントは,HFアンテナとしては短めの長さ2.75m.ベランダから突き出しても不安はありません.
ATUが対応するバンドにもよりますが,HF〜50MHzのマルチバンドで常に同調が取れた状態にしてくれます.「バンドの端のほうはSWRが高くて運用できない」とか「そのバンドのアンテナがない」といったストレスから解放されます.
デジタルモードのFT8で運用すれば,ヨーロッパや南米との交信も十分期待できるでしょう.コンディション次第では,SSBやCWでも海外交信が可能です.
ATUエレメントは,限られたスペースで多くのバンドを運用したいというハムにお勧めします.

※屋外型ATUは別途ご用意ください.

《主な特長》
マルチバンドに対応
ATUエレメントは屋外型ATUと組み合わせて使うため,ATUが対応する全バンドの運用が可能です.屋外型ATUが常にSWRが下がった状態を保ってくれるので,安心して運用できます.
複数のアンテナをベランダに設置しなくても多数のバンドを運用できるため,建物の外観を損ねません.さらに,アンテナ設置にかかる手間とコストを減らせます.

ベランダの手すりなどへの装着を想定
ベランダに不安なく設置できるように,エレメント長は最長2.75mに抑えました.しかも,エレメントの材質には軽量なアルミ・パイプを採用.設置しやすいアンテナです.
付属の専用基台で,ベランダの手すりなどへ簡単・確実にエレメントを固定できます.エレメントと基台の接続はねじ込み式なので,基台から容易に脱着できます.アンテナを使用しないときはエレメントを取り外しておけます.
基台は10〜50mm径のパイプに適合(角パイプもOK).エレメントは垂直〜水平までの自由な角度にセットできます.ただし,万が一の落下防止のため,上向きに15度以上の角度を付けて設置してください.



写真2

【エレメントを水平方向に設置】


写真3

【基台部(垂直時)】


写真4

【基台部(傾斜時)】

必要十分なエレメント長
エレメント長が2.75mしかないのは短いように感じますが,7MHzでも十分交信できます.ATUとエレメントをつなぐ接続線(2mを同梱)もエレメントとして動作するため,実際のエレメント長はもう少し長くなります.接続線の長さは,屋外型ATUを設置する位置に合わせてカットしたり,延長したりしてください.

全ての屋外型ATUに対応
組み合わせる屋外型ATUは,アイコムAH-4やCGアンテナCG3000,SGC SG-230,八重洲無線FC-40などのほか,メーカーや機種を問いません.
ただし,屋内に設置するチューナ(無線機内蔵ATU,屋内型外付けATU,マニュアル・チューナなど)には対応しません.
使用する屋外型ATUによって,対応するバンドと耐入力が決まります.

良好なグラウンドが必要です
屋外型ATUの動作には,良好なグラウンドが必要です.手軽で効果的なグラウンドとして,ビニル線を使ったカウンターポイズを推奨します.全長約5mビニル線4本以上(できれば8本以上)を屋外型ATUのGND端子に接続して,なるべく広げてください.良好なグラウンドとして動作します.


トラブル・シューティング
Q1 SWRが下がらないバンドがあります
A1 アンテナ周囲の環境やグラウンドの取り方によって,SWRが下がらないバンドが出るかもしれません.その場合は,次の方法を試してください.
・カウンターポイズの引き回し方を変えたり,本数を増やしてみたりする.
・エレメントの角度を変える.垂直だと建物の影響を受ける恐れがあるので,斜めに設置すれば建物の影響を少なくできる場合がある.
・エレメント長を変えてみる.エレメントの先端にビニル線を取り付ければ,エレメントを延長できる.反対にエレメントを少し縮めてみるのも効果的.

Q2 送信時に回り込みが発生します
A2 回り込みが発生したら,無線機の電源が落ちたりパソコンが誤動作したり,その他いろいろな不具合が生じます.比較的簡単な送信側の対策として,屋外型ATU設置例の写真のように,分割式のフェライト・コアで同軸ケーブルとコントロール・ケーブルを一緒に挟み込む方法があります.10個程度を屋外型ATUの近くに,さらに10個程度を無線機の近くに取り付けてみてください.電波障害防止にも効果的なので,目に見える障害がなくてもフェライト・コアの装着をお勧めします.

Q3 アンテナの耐入力は何ワットですか?
A3 耐入力は使用する屋外型ATUで決まります.ただし,200Wまでを推奨します.


写真4

【カウンターポイズとフェライト・コアの設置例】

《主な仕様》
エレメント長:約275cm(最大),約117cm(最小)
対応周波数:3.5〜50MHz(条件によって異なります)
適合パイプ径:10〜50mm
耐風速:30m/s
重 量:約810g(エレメント部 約420g,基台部 約390g)
製造元:第一電波工業株式会社