Last Update 2024/04/19

マイコンの基礎と電子工作とWindowsアプリケーションの作り方
試しながら学ぶAVR入門

土井 滋貴 著
B5変型判 248ページ
定価2,640円(税込)
JAN9784789846042
2008年5月1日発行
[品切れ重版未定2024.4.19] 試しながら学ぶAVR入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ重版未定となりました.

 本書はAtmel社の8ビット・マイクロコントローラAVRを使って,電子工作から組み込みシステムの基礎に至るまでの様々なマイクロコントローラの利用技術を,実例を示しながら体験的に習得できるように構成されています.いわゆる通の間では人気の高いAVRですが,その洗練されたアーキテクチャと開発環境も含めた使い勝手がよく,とくに小規模で高速性を要求されるような用途においては,一度は試してみる価値はあると思います.また,マイコン・ビギナ向けエントリ・チップとしてもお勧めです.
 本書はAVRの機能解説部分と使用例解説部分で構成されています.
 機能解説ではATtiny2313/ATmega48/ATmega162を使った評価ボードを設計,製作し,そのボードを使ってAVRの一連の外部機能,パラレルI/O,シリアルI/O(UART,I2C),タイマ,PWM,割り込み,A-D変換,外部メモリ・インターフェースについて紹介します.そのあと,使用例の解説としてATtiny2313/ATtiny26/ATmega168を使った小品を紹介します.これらは電子工作講座などで使用できるように,短時間で製作可能なシンプルな構成で,かつ楽しめる題材になるよう工夫しています.
 最後はATmega128をコントローラとして使い,CMOSカメラ・ユニットと無線LANを組み合わせたリモコン・カメラ・カーの設計,製作について紹介し,AVRを使ったシステム構築法について理解を深めます.
目次

はじめに

 組み込みシステムの中核を担う
第1章 マイクロコンピュータの構造
 1-1 マイクロコンピュータの利用形態
 1-2 マイクロコンピュータの基本構成
 1-3 マイクロプロセッサの変遷
  Column 1-1 使いやすくなった小さな巨人

 AVRファミリと開発環境,テスト用ハードウェアを用意
第2章 最小限のハードウェアでAVRを動かす
 2-1 AVRの概要
 2-2 AVRの開発環境
 2-3 ATtiny2313テスト・ボードの製作
  Column 2-1 フォン・ノイマン・アーキテクチャとハーバード・アーキテクチャ

 I/Oポート,タイマ,割り込み,PWM
第3章 AVRの基本機能を知る
 3-1 I/Oポート
 3-2 タイマとPWM
 3-3 割り込み
  Column 3-1 多様なスイッチ入力
  Column 3-2 PWM制御の必要性

 基本的な機能を確認するために
第4章 ATmega8系実験ボードを作る
 4-1 ATmega8系多機能実験ボードの設計
 4-2 プリント基板で作る
 4-3 テスト・プログラム

 アナログ信号を扱うための
第5章 A-D変換の使い方
 5-1 A-D変換とは
 5-2 AVRのA-Dコンバータ
 5-3 A-Dコンバータを動かすサンプル・プログラム
  Column 5-1 E系列

 非同期通信とI2Cについて知る
第6章 シリアル通信をマスタする
 6-1 UARTの利用
 6-2 パソコンと通信する
 6-3 パソコン接続の温度計
 6-4 I2Cの利用
 6-5 I2Cの動作テスト
  Appendix6-A USB変換チップ
  Appendix6-B Windows側のプログラミング環境について
  Column 6-1 半二重と全二重

 バスの動作を理解するために
第7章 外部メモリ・インターフェース
 7-1 外部メモリ・インターフェースの構成
 7-2 ATmega162テスト・ボードを作る
 7-3 外部メモリ・インターフェースを使う

 アプリケーションの事例から利用方法を学ぶ
第8章 AVRを活用する小品集
 8-1 電子サイコロ
 8-2 手動電子オルゴール
 8-3 スロット・マシン
 8-4 磁気センサ
 8-5 1秒レコーダ

 身近になったハイテク部品を駆使する
第9章 リモコン・カメラ・カーを作る
 9-1 全体の構成
 9-2 無線周りのハードウェアの組み立てとチェック
 9-3 カメラ周りのハードウェアの組み立てとチェック
 9-4 駆動系のチェック
 9-5 リモコン・カメラ・カーにまとめる

参考・引用*文献
索引