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第1級・第2級アマチュア無線技士国家試験準拠
基礎からよくわかる無線工学

吉川 忠久 著
A5判 248ページ
定価2,200円(税込)
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2008年9月1日発行
好評発売中!
基礎からよくわかる無線工学
 現在,アマチュア無線技士の無線従事者資格を持っている人は300万人を超えています.そのうち4アマの資格が約92%,3アマが約5%,2アマが約2%,1アマは1%以下です.上級の資格取得者が少ないことにはいろいろな理由がありますが,一つは電気通信術(モールス符号の受信)がなかなか上達しないこと,もう一つは無線工学の問題が難しいことが挙げられます.
 そこで,本書では理解度を深めるために計算方法の基礎的なことから記述し,国家試験の計算問題を解くために必要な知識を効率よく学習できるようにまとめました.したがって,本書で学習すれば計算問題は必ず攻略できるはずです.
 問題の解説は,読むだけで分かるように計算の過程を丁寧に記述し,また必要な数学の公式などの知識もあわせて記述してあります.本文中の「1アマ」,「2アマ」の表示はそれぞれの国家試験に出題された問題であることを示します.さらに巻末の公式集は,国家試験問題を解くために必要な公式をまとめて記載してあります.
目次

まえがき
本書の特長と使い方

第1章 電気物理
 1. クーロンの法則
 2. 電界
 3. 磁気に関するクーロンの法則
 4. 電束,磁束
 5. 電位
 6. 静電容量
 7. コンデンサの接続
 8. 静電エネルギー
 9. アンペアの法則
 10. ビオ・サバールの法則

第2章 電気回路(直流回路,過渡現象,交流回路)
 1. オームの法則
 2. キルヒホッフの法則
 3. 抵抗の接続
 4. 電圧源と電流源
 5. ミルマンの定理
 6. ブリッジ回路
 7. 直流の電力
 8. 過渡現象
 9. 交流回路
 10. 各素子の電流と電圧
 11. フェーザ表示
 12. インピーダンス
 13. 各素子のフェーザ表示
 14. インピーダンスの計算
 15. アドミタンス
 16. 共振回路
 17. 変成器結合回路
 18. 交流の電力

第3章 半導体および電子回路
 1. 半導体
 2. トランジスタ増幅回路
 3. FET増幅回路
 4. 負帰還増幅回路
 5. OPアンプ増幅回路
 6. デシベル
 7. 発振回路

第4章 送信機・受信機
 1. 送信機
 2. 受信機

第5章 電源
 1. 整流電源回路
 2. 変圧器(トランス)
 3. 整流器(整流ダイオード)
 4. リプル率(リプル含有率)
 5. 電圧変動率
 6. 電圧の分圧
 7. 定電圧電源

第6章 アンテナ・給電線
 1. 周波数と波長
 2. 半波長ダイポール・アンテナ
 3. 垂直接地アンテナ
 4. 放射効率
 5. 利得
 6. 電界強度
 7. 受信アンテナの誘起電圧
 8. 八木アンテナ
 9. 給電線

第7章 電波の伝わり方
 1. 平面大地上の電界強度
 2. 電波の見通し距離
 3. 電離層伝搬

第8章 測定
 1. 指示計器
 2. 電力の測定
 3. 接地抵抗の測定

無線工学公式集
 1. 電気物理
 2. 電気回路
 3. 半導体・電子回路
 4. 送信機・受信機
 5. 電源
 6. アンテナ・給電線・電波の伝わり方
 7. 測定
 8. logと√
 9. 単位の接頭語